園のお知らせ

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心が育つとは

  • 2017年03月24日

採用のことばかり載せていましたが、打瀬保育園の保育を紹介します。幼児教育で大切なこととは、心を育てることだと高橋系吾という先生から習いました。別にこの方から習わなくても、多くの方がそう思っているわけですが、97歳でお亡くなりになるまでずっと言い続けてこられた方なので、あえてこの先生から習ったと私も言い続けています。心が育つと言っても、何だかわからないと言うのが本音です。そこで、一つ例を上げます。今チューリップの花が咲こうとしています。昨年、年少さんと年中さんの一人ひとりに球根を植えてもらいました。でも子どもたちは植えた次の日から芽が出るじゃないかと思い、「まだ芽が出ない」と言ってきます。もちろん出るわけがありません。しかし、次の日も言ってきます。子どもというのは時間という概念がまだないので、春までの時間がわからないのです。そして、しばらく経つと球根を植えたことも忘れてしまうのです。しかし、先生が時々お水をやったりした時思い出すのですが、また忘れます。しかし、2月ごろになると芽が出始めます。すると子どもたちは喜びます。中には芽をつついたりする子もいます。そして、3月になると葉が伸びて蕾も出始めます。しかし、中には全然出ない球根もあります。実はこの子には少し残酷なのかもしれませんが、今まであばれんぼの子どもが、長い間お水をあげたりする中(本当はたいしたことはしていないが、本人は一所懸命育ててきた気でいる)、芽がでない子のことをとても気づかい、なんてかわいそうなのかと感じるようです。そして、そういった子はどういうわけか、我慢力がついてくるのです。これは時間という概念ができ、辛抱した結果、成功(花が咲いた)したと同時に、不成功(芽が出ない)だった戦友もいることで、かわいそうという心が生まれたのだと思います。この繰り返しや他の経験で子どもは心が育っていきます。震災に合われた方に優しい人が多いのも、人は悲しいことを経験すると心が育っていくのかもしれません。

 苦労が足らない園長でした。

 

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